拡散板は、光源からの光を拡散させ、光量ムラのない均一な光を得るために用いられます。とりわけ、光源色計測時の再現性に関するリピータビリティの向上に寄与します。回折型拡散板(以下、LSD)は、通常の拡散板やNDフィルタ等に比べて色度の測定分散をより低く抑える効果があり、発散角の選択により光量可変も可能になっています。
LSDで定義される拡散角度は、LSDにレーザなどの平行光を入射した場合の拡散角度を前提に設計されています。このため、LEDやハロゲン光源など、それ自体に発散角度を持った光源にLSDを使用する場合、拡散光は光源の発散角分広く拡散されることとなります。
LSDは、基板表面上に約5μmの微細な凹凸の溝面をホログラムパターンとして形成し、光の発散角度を任意に設定でき、そのパターンには周期性がないためモアレ縞や色ズレが発生しにくく設計されています。また、拡散角度を選択できることから発散角を持つランプ型LEDなどと組み合わせることで、安定拡散度と高光密度(透過率を高める)を達成可能です。
それに対し一般的な拡散板は、基板(サファイアや石英、BK7など)上に荒さに応じたグリットのサンドブラストで研磨し、つや消し状に加工されているため、一方方向の研磨を行っている場合が一般的で、高精度をうたっている拡散板においても、上下左右の2方向による研磨が大半であるため、拡散面は方向性を持ち、拡散光はモアレ縞や色ズレを起こす場合があります。
LSDはその発散角により透過率が異なります。通常、フロスト型拡散板に比べ、同等以上の拡散度を有するため、その発散角を組み合わせることにより光量調整が可能です。参考までに各発散角のLSD1枚あたりのハロゲン光入射時における透過率実測グラフを以下に示します。
※ グラフは上記画像の通りです。